Algernon Cadwallader
フィラデルフィアで結成された、2000年代以降のエモ・リバイバルを語るうえで欠かせないバンド。変則的なリズムと軽快に跳ねるギター、Peter Helmisの切迫した高音ボーカルが特徴。Cap’n Jazzの精神を受け継ぎながら、テクニカルで親密なDIYエモを新しい世代へつないだ。
アメリカを拠点とするバンド一覧。
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フィラデルフィアで結成された、2000年代以降のエモ・リバイバルを語るうえで欠かせないバンド。変則的なリズムと軽快に跳ねるギター、Peter Helmisの切迫した高音ボーカルが特徴。Cap’n Jazzの精神を受け継ぎながら、テクニカルで親密なDIYエモを新しい世代へつないだ。
Cap’n Jazzでドラムを担当したMike Kinsellaが、Steve Holmes、Steve Lamosと1997年にイリノイ州アーバナで結成したバンド。クリーンなギターの絡み、変則チューニングと揺れる拍子、トランペットを交えた余白のある編曲で、ミッドウェストエモを象徴する存在となった。2000年の解散後、2014年に活動を再開した。
フロリダ州タンパで2000年代初頭に始動したインストゥルメンタル・トリオ。ギター、ベース、ドラムの緊密な掛け合いを軸に、マスロック、プログレッシブロック、実験的な要素を融合する。鋭いリフだけでなく、空間や強弱を生かした展開によって曲全体をダイナミックに動かす。

1989年、Tim KinsellaとMike Kinsellaの兄弟が、Victor Villarreal、Sam Zurickとシカゴ郊外で結成したバンド。のちにDavey von Bohlenが加わった。絡み合うギター、不規則で勢いのあるリズム、叫びに近い歌声を衝動的な演奏へまとめ、短い活動期間ながらミッドウェストエモと後続のマスロックに大きな影響を残した。
2008年にカリフォルニア州オーシャンサイドで結成された、主にインストゥルメンタルで活動したバンド。高速タッピングと滑らかなユニゾン、ジャズやフュージョン、R&Bの感覚を取り込んだ明るいサウンドが特徴。テクニカルなギター音楽を幅広い層へ広め、2024年に解散した。
1993年にコロラド州デンバーで結成されたエモバンド。抑制された静かなパートと感情が一気に開く轟音、2本のギターが織りなす旋律で、ハードコアと後のエモを橋渡しした。録音作品は多くないが、その緊張感と誠実な表現は1990年代の重要な足跡として語り継がれている。
ギタリスト/作曲家であるYvette Youngを中心にカリフォルニアで結成されたインストゥルメンタル・マスロックバンド。両手タッピングとオープンチューニングを使い、ギターをピアノのように多声的に響かせる。高度な演奏技術を、鮮やかな旋律と物語性のあるサウンドへ結びつけている。
1991年にペンシルベニア州ピッツバーグで始動したインストゥルメンタルバンド。Damon Cheのドラムを軸に、複雑な拍子、反復するギターフレーズ、緻密な構成が特徴的。Slintが示した実験性を、よりリズムと演奏を前面に出した形へ進め、1990年代のマスロックを代表する存在となった。
Cap’n JazzとJoan of ArcのTim Kinsellaが参加した、シカゴの演奏家による共同プロジェクト。Town & Country、TV Pow、Pigfaceなど異なる背景を持つメンバーが集まり、即興性の高いロックと電子音を組み合わせた。2006年にセルフタイトル作品を残している。

Cap’n JazzのギタリストVictor Villarrealが、同バンド解散後の1996年前後に参加したシカゴの短命なバンド。活動期間と音源は限られているが、Victor特有の細かく跳ねるギターが、Ghosts and VodkaやOwlsへ向かう過程を彷彿させる。

Cap’n JazzのTim KinsellaがTim Rutiliらと始め、同じくCap’n JazzのSam Zurickも録音に参加したシカゴのプロジェクト。Joan of Arc周辺の演奏家が集まり、フォークや即興、歪んだポップ感覚を短い楽曲へまとめた。2002年にアルバム『10 Songs』を発表している。
Cap’n JazzのギタリストVictor VillarrealとベーシストSam Zurickが、Erik Bocek、Scott Shellhamerと1998年にシカゴで結成したインストゥルメンタル・バンド。2本のギターが細かく交差する緻密な楽曲を残し、Cap’n JazzからOwlsへ続くシカゴのエモ/マスロック人脈をつなぐ重要な存在となった。
Cap’n JazzとJoan of ArcのTim Kinsellaが、Jenny Pulseと組んだ実験的なデュオ。文学作品から言葉を組み替える制作方法と、電子的なビートやシンセサイザーを用い、Timの活動をロックバンドの外側へ広げた。2019年にセルフタイトルのアルバムを発表した。
2014年にミシガン州ランシングで結成されたエモ/ポップパンクバンド。絡み合うギターと大きな緩急、Nathan Sanvilleのかすれた切迫感ある歌声を武器に、日常の不安や喪失を合唱できる楽曲へ変える。ユーモラスな曲名と感情の重い内容が同居するユニークなバンド。
Pete Davisの宅録プロジェクトとして始まり、インターネット越しの共同制作を経て2015年にライブバンドへ発展したニュージャージーのマスロックバンド。両手タッピング、複数の旋律が同時進行する高密度な編曲、言葉数の多いボーカルを、驚くほど精密に組み上げる。
Cap’n Jazz解散後、ボーカルのTim Kinsellaを中心に、同バンドのMike KinsellaとSam Zurickらがシカゴで始めたバンド。のちにVictor Villarrealも参加した。テープループ、電子音、変則的な構成を取り込み、エモの出発点から実験音楽へと広がる活動を2020年まで続けた。
Cap’n Jazz、American Football、Owenで活動するMike Kinsellaと、いとこのNate Kinsellaによるデュオ。シンセサイザーのループや電子的なビートを軸に、Mikeの歌とKinsella一族らしいひねりのある構成を組み合わせる。2023年にセルフタイトルのアルバムを発表した。
Cap’n JazzのTim KinsellaとSam Zurickが、Bobby Burg、Nate Kinsellaと2003年に結成したシカゴのバンド。Joan of Arcのツアー編成を母体にしながら、より攻撃的で身体的な演奏へ進んだ。鋭いギター、複雑なリズム、Timの切迫した歌声が密接に絡む。
Cap’n Jazzの後期ギタリストでThe Promise Ringの中心人物でもあるDavey von Bohlenが、Dan Didier、Eric Axelsonらと2003年に結成したバンド。Daveyの親しみやすいメロディとギターポップの感触を受け継ぎながら、長く継続する活動となっている。
1994年にヒューストンで結成され、のちにオースティンを拠点としたエモバンド。静かなギターの反復から轟音のクライマックスへ至る強いダイナミクスと、Chris Simpsonの切迫した歌声で知られる。短い初期活動で残した2枚のアルバムは、後のミッドウェストエモに長く影響を与えた。
2011年に結成され、フィラデルフィアの大学シーンで成長した4人組バンド。会話のように具体的でユーモラスな歌詞、揺れる声、軽快なギターを通して、若者の不安や人間関係を率直に描いた。DIYエモとポップパンクをつなぎ、2010年代のエモ・リバイバルを代表する存在となった。
2014年にカリフォルニア大学バークレー校で始まったエモ/インディーロックバンド。ラフなギターと温かいアンサンブル、ユーモアを交えた私的な歌詞を、肩の力が抜けたメロディーへまとめる。DIYらしい親密さとライブでの楽しさから、「パーティー・エモ」とも呼ばれる独自の立ち位置を築いた。
Cap’n Jazz、Ghosts and Vodka、OwlsのギタリストVictor Villarrealが2003年に参加したシカゴの短命なバンド。Victorの複雑で流動的なギターフレーズを中心にしたインストゥルメンタルサウンドを作品として残した。
2016年にワシントンD.C.で結成された、Ryland HeagyとPat Dohertyによる2人組。高速で切り替わるマスロック的なギター、ポップパンクの推進力、エモの率直な歌を大きなスケールで鳴らす。ゲームや日常を題材にした親しみやすさと、2人とは思えない情報量の多い演奏が魅力。
Cap’n Jazzでドラムを担当し、American Footballでは歌とギターを担うMike Kinsellaが、2001年に始めたソロプロジェクト。変則チューニングを用いた繊細なギターと、家族や日常を率直に見つめる歌詞が核にある。宅録的な親密さを保ちながら、作品ごとに弦や鍵盤を加えて編曲を広げてきた。
Cap’n Jazzの初期メンバーであるTim Kinsella、Mike Kinsella、Victor Villarreal、Sam Zurickの4人が、2001年にシカゴで始めたバンド。予測しにくく絡むギター、角張ったリズム、抽象的な歌が独特の緊張感を生む。長い休止を挟み、2014年には2作目『Two』を発表した。
Cap’n JazzのTim Kinsellaが、Gaugeのメンバーらと1990年代半ばに活動したシカゴのバンド。Cap’n Jazzと並行する短い期間に録音を残し、感情的な歌と複雑に動くギターを結びつけた。
1986年にケンタッキー州ルイビルで結成されたバンド。ハードコアをベースに、音数を絞ったギター、静寂と爆発的な音量差、不規則な拍子と語りに近い歌を組み合わせた音楽性が特徴的。1991年の『Spiderland』は、後のマスロックとポストロック双方へ大きな影響を残した。
ギタリストMarcos Menaを中心とするロサンゼルス発のインストゥルメンタル・マスロック・プロジェクト。両手タッピングで複数の旋律を同時に奏で、ドラムとの2人編成とは思えない厚みを作る。自ら「Fruit Rock」と呼ぶ、明るく遊び心のあるリフと高度な演奏の組み合わせが特徴的。
Cap’n Jazzでドラムを担当したMike Kinsellaが、Evan Weiss、Matthew Frankと2013年に始めた3人組。Mikeはここでもドラムを担当する。細かく折り重なるギターとタイトなリズム、メロディックな歌を組み合わせ、マスロックの複雑さをコンパクトなエモソングへ落とし込んでいる。
Cap’n Jazzでドラムを担当したMike Kinsellaが、Steve Lamos、Allen Johnson、David Johnsonと1996年にシャンペーン=アーバナで活動した短命のバンド。解散前に3曲を録音し、その繊細なギター、控えめな歌、変則的なリズムには、MikeとSteve Lamosが続けて結成するAmerican Footballの原型を聴くことができる。
Cap’n Jazzの後期ギタリストDavey von Bohlenがボーカルとギターを担い、1995年にウィスコンシン州ミルウォーキーで結成されたバンド。跳ねるようなギターとリズム、胸の内を率直に語る歌を、力強くポップな楽曲へまとめた。『Nothing Feels Good』は第二波エモを代表する作品として知られる。
Cap’n JazzとJoan of ArcのTim Kinsellaが、Jenny Pulseと結成したデュオ。Good Fuckで始めた共同制作を引き継ぎ、電子音、サンプル、ポップソングの構造を行き来する音楽性が特徴的。Kinsella周辺の活動が、現在も新しい編成と方法へ更新されていることを示すプロジェクトとなっている。
ミネソタ州ベンソン出身の、兄弟と従兄弟による3人組。タッピングを多用する流麗なギター、目まぐるしい展開、感情をむき出しにした歌唱を組み合わせ、マスロック、ミッドウェストエモ、ポップパンクを掛け合わせる。高い演奏力と合唱できる親しみやすさを両立しているバンド。
Cap’n Jazzの後期ギタリストDavey von Bohlenと、PeleのChris Rosenauによるデュオ。The Promise Ringと並行して1998年に始まり、歌とアコースティックギターを中心に、エモやインディロックを静かな室内楽へと近づけた。
Cap’n Jazz、Ghosts and Vodka、Owls、Joan of Arcでギターを担当したVictor Villarrealのソロ名義。タッピングや開放弦を交えた独自のギター奏法を、歌や打楽器も含む一人での演奏に展開している。バンド活動で培った複雑なフレーズを近い距離で聴けるのも魅力。